雑学・節約術

台風の上陸ってどういう意味なの?定義はあるの?

台風上陸

梅雨が過ぎて夏になると、暑さと同様悩まされてしまうのが台風ですよね。

日本の下の方で発生して、最初は西北へと進んでいくのに、きちんとカーブして日本にたどり着いてしまうから厄介です。

あのまま大陸の方へ行ってくれたら、日本へは上陸しないで済むのに…。

 

毎年、台風がやってきて日本各地で甚大な被害を受けますよね。

せめて上陸しないでくれたらいいのにって思うのですが。でも、

 

台風が『上陸』って、一体どういう意味なのでしょうか?

 

何をもって『上陸』というのか?その辺を調べてみました。

 

中心が本州などの海岸までたどり着いたら「上陸」

まず結論です!上陸とは
台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸に達した場合のことを指します。
つまり、
沖縄や離島などの海岸に達しても、上陸にはならないのです。

 

日本列島で一番多く台風が接している沖縄ですが、沖縄にいくら台風の中心が接しても「上陸ゼロ」ということなんです。

沖縄は「通過」ということになります。

 

ここで、上陸と通過を比べてみましょう。

✅check!!
  • 上陸=台風の中心が、北海道・本州・四国・九州の海岸に達した場合
  • 通過=台風の中心が、小さい島や小さい半島を横切って、短時間で再び海上に出ること
2008年、記録上は「日本に上陸した台風はゼロ」だったそうですが、被害がなかったわけではありません。

沖縄や伊豆諸島、小笠原諸島に接近した台風はあったんだそうです。

沖縄を通過して、九州や本州に上陸する台風もあれば、九州・四国に上陸して一度日本海に抜け、東北や北海道に再び上陸するという台風もあります。

これが再上陸ってやつです。

 

暴風警報についてはこちら↓↓

暴風警報発令の基準って何?風速何メートルから?

 

少しややこしいですが、1つの台風が1回の上陸では済まないということですね。

そして、いくつ台風が接近しても、通過という記録だけで終わることもあるということです。

 

 
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台風の中心って?

「台風の中心が海岸に達した場合」とはいうものの、そもそも台風の中心とはどこでしょうか?

台風の中心の定義としては、

✅check!!
  1. 台風の目の幾何学的な中心
  2. 風の回転の中心
  3. 気圧分布の中心
など、様々なものがあります。

 

台風の目の幾何学的な中心

現代ではレーダーや気象衛星がありますので、沢山のデータが存在します。

例えば気象衛星からの写真で台風の目がはっきりと見えていれば、その形から中心地点を推定することができるそうです。

ですが、いつでも目が見えるわけではないので、そういう場合には「目による推定」ができないことも多々あります。

そういう場合には、台風の風の線を読むのです。

 

風の回転の中心

台風を形成している螺旋状の雲をレインバンドと言いますが、

そのレインバンドの曲線を中心まで螺旋状に伸ばしていけば、その線が交わる領域を「中心」として定めることができるそうです。

 

気圧分布の中心

各地点で気圧を計測して、一番気圧が低い場所を探します。

データを統合して計算していくので、台風の中心を決めるということはとても難しいんですって。

天気予報で、台風を紹介している時に「現在の強さは945hPa(ヘクトパスカル)です」なんて気象予報士が言いますが、その数値が中心気圧の強さを意味します。

中心気圧の数値が小さいほど強い台風となりますが、記録として残っている中で一番強かったのは1934年9月に高知県に上陸した室戸台風で、中心気圧は911hPaと言われています。

今でも台風には甚大な被害を受けているのですから、当時は本当に大変だったんでしょうね。

 

台風は上陸すると弱まる?

台風上陸
台風のエネルギー源は、海水の温度が上がって蒸発する水蒸気です。

海上を通って沢山のエネルギーを蓄えてきた台風が上陸するため、強風や大雨になります。

上陸した台風の中心近くは、風が最も強いのです。

 

雨も沢山降るため、土砂災害が発生しやすくなったり、交通機関も乱れたりします。

ですが、一旦上陸してしまうと、台風は急速に弱まると言われています。

あれだけの強い勢力が上陸した途端に衰えるとは、どうしてでしょうか?

 

上陸ということは陸地を通っているので、海上で吸い上げてきた水蒸気は少ないわけですから、エネルギー源が減るのです。

また、山脈などの地理的な影響により、台風の構造自体が崩れることもあります。

海で猛威を振るってきた台風も、陸地では力不足になってしまうのです。

 

そうして温帯低気圧や熱帯低気圧に変わったりして、台風は消滅していきます。

✅check!!
  • 温帯低気圧に変化=構造の変化(冷たい風だけでなく、暖かい空気も含まれている)を意味します。
    勢力は未だ強いままのことがあります。
  • 熱帯低気圧に変化=強さが基準値を満たさなくなった(最大風速が基準を下回った)という意味になります。
    勢力は弱まってきたけれど、周囲の環境によってはまた台風に戻ることもあります。
いずれにせよ注意を払わなければいけませんが、温帯低気圧になった=弱まった、ではないので、この場合は続けて防災に対する意識を強く持ち続けた方が良さそうです

 
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台風にも名前をつける!?

アメリカが、ハリケーンに人の名前(英語)をつけているというのはご存知ですか?
平成12年(2000年)からは、日本を含め15カ国が加盟している台風委員会により、北西太平洋および南シナ海で発生した台風には、加盟国が提案した固有の名前を順番につけることになったそうです。
名前は全部で140個、台風は1年に約25個ほど発生するので、5年ほどで一巡して1個目の名前をまたつけます。

1つめの名前はダムレイ(Damrey)。カンボジアの言葉で象を意味するそうです。

確かに海でも陸でも暴れまわる台風は、大きな象が暴れているようなもの。

できれば、数が減って欲しいものですね。