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最近、天災が多いですよね。
夏などは、天気予報を見ながら、ああまた台風?なんて。
台風って日本の南で発生して、一度西側に動くのに、きちんと日本にぶつかるようにカーブしてくるんですよね…なんとも憎たらしく思います。
暴風警報とか大雨注意報とか発令されるから気をつけなくては・・・って、あれ?
暴風警報の基準ってどのくらいなんでしょうか?
やはり風速が関係しているのかな?
大雨注意報とかは、1時間の降水量ですよね。暴風警報となるとやはり風速が関係してくるのでしょうか??
暴風警報っていうのはどういうことなんだろう?
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暴風警報の値は決まっていない!?
気象庁による発表によると、暴風警報や波浪警報などは、一般的にコレという数値は決まってません。
風速〇〇メートルだから『暴風警報発令します!』・・・ではないんです。
あれ?なんで?
そっか、そうですよね、海沿いの市区町村と山沿いの市区町村では色々数値が変わってきますものね。
簡単に言ってしまえば、
海に囲まれた半島と山に囲まれた平地とでは、一般的な風の吹き方も強さも異なるからです。
ここで、東京駅のある「東京23区西部」の値をみてみましょう。
「東京23区西部」では、暴風警報は『陸上で風速25m/s、海上で25m/s』となっています。
実際に、色々な地区によって数値は違います。
大事なことは特別警報、つまり暴風警報の発表基準です。
これは『数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により、暴風が吹くと予報される場合』となっています。
数値ではなく、危ないですから気をつけてください、これからの情報を逐一チェックしてください、ということなんでしょうね。
例えば台風が来ても、進路や強さ、周囲の気圧の状況などによって、日本中の雨の強さも風の強さも変わってくるわけですから・・・。
逆に言えば、
気象庁は一律の数値で発令しているわけでなく、エリア毎の基準となっている数値と照らし合わせながら、警報を出している
ということになります。
そこら一帯砂漠だけ!という地域は一律なのかもしれませんが、日本は海あり山あり平地あり。
当然と言えば当然なのかも?
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風速の目安
風速25m/sと言われても、分からないですよね。風が吹いてきて、「う~ん、風速6mぐらいかな?」なんて、体感では分からないものです。
ここで風力階級というものを見てみましょう。
✅check!!
- 風力3
相当風速3.4~5.4m/s
砂埃がたつ。
- 風力5
相当風速8.0~10.7m/s
葉のついた樹木が揺れ始める。
- 風力7
相当風速13.9~17.1m/s
樹木全体が揺れて、向かい風では歩行しにくい。
因みに東京駅の「東京23区西部」で暴風警報の25m/sというのは、風力でいうと10!
陸地の内部では珍しく、人家に損害が出るといわれている強さなので、警報を出して住んでいる人達に、少しでも被害を食い止めるために呼びかけるんですね。
警報が近隣の都道府県で出ているということは、自分も気をつけなきゃ、と『意識すること』が大事。
夏の台風は『暴風警報』が多いですが、
雪国の冬には『暴風雪警報』というものも存在します。
暴風雪警報というのは、雪を伴う暴風により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表するそうです。
「暴風による重大な災害」に加えて
「雪を伴うことによる視程障害(見通しが利かなくなること)などによる重大な災害」
のおそれについても警戒を呼びかけるということですので、雪がよく降る地域では、こちらも頭に入れておいて損はないでしょう。
警報と注意報の違い
実は『注意報』もあるんです。注意報の場合、「暴風」ではなく「強風」となります。
注意報というのは、警報よりある程度軽度の状態です。そして・・・
警報より恐ろしい場合の『特別警報』もあります。
どこが違うのかというと・・・
✅check!!
- 強風注意報
強風により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表
- 暴風警報
暴風により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表
- 暴風特別警報
数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により、暴風が吹くと予報される場合に発表
そして、気象庁はこの様にも発表しています。
✅check!!
- 注意報
災害が起こるおそれのあるときに注意を呼びかけて行う予報
(高潮・雷・なだれ・乾燥など16種類)
- 警報
重大な災害が起こるおそれのあるときに警戒を呼びかけて行う予報
(洪水・波浪など7種類)
- 特別警報
警報の発表基準をはるかに超える豪雨等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表
(大雨や暴風など6種類)
注意報→警報→特別警報ということですね。
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日本の天気予報はとても精密
外国によっては、「天気予報なんて観ないさハハハ、当たらないからね!」というところもあるそうです。
にわか雨がくるかもしれない、霜が降りるかもしれないと精密に予測する日本の天気予報は世界でも評価されています。
定期的に人の手で、いわゆる『有人観測』からデジタル機器などによる『無人観測』に変わり、観測する回数も地点もぐっと増え、今日の日本の天気予報が成り立っています。
これからも日進月歩を繰り返して、活動期を迎えたという地球の動きを予測し続けてほしいですね。
余談ですが、ヨーロッパでは古くから教会などに風見鶏がつけられていますが、実はアレ、風向計というよりは魔除けなんだそうです。
知ってました?
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